この記事で分かる事
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①わきがの原因 |
②わきがのセルフチェック方法 |
③わきが・脇汗対策の方法 |
わきがというのは、自分だけではなく周囲を不快にさせてしまう恐れがあります。わきがの最も怖いところは、「自分では気づかない場合がある」ということです。この記事を見ている方の中にも、「もしかしたら自分はわきがかもしれない」と悩んでいる方がたくさんいるでしょう。そこで今回は、わきがの原因や効率の良い対策方法について詳しく解説していきます。
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Ⅰ.わきがってそもそも何が原因なの?
ここではわきがの代表的な原因についてご紹介しますが、これ以外にも人により様々原因が考えられるとされています。周りからわきがを指摘されたことがある男性、周りの反応から「もしかして自分はわきがなんじゃないか」と疑いをもたれている方は専門クリニックに行くなどしてしっかりと原因を解明しておくのが良いでしょう。それでは、代表的なわきがの原因として考えられることについて詳しく見ていきましょう。
わきがの原因①:汗(汗腺)
まずは「汗」が原因でわきがになってしまうことがあります。汗というのは、汗腺を通して外に排出されるのですが、人間には
- エクリン線
- アポクリン線
という2種類の汗腺が備わっています。エクリン線というのは、全身に分布している汗腺であり、そこから排出される汗はほとんど「無臭」と言われています。一方、「アポクリン線」というのは
- 脇
- 乳輪
- へそ
- デリケートゾーン周辺
などに存在しています。後述いたしますが、この「アポクリン線」から排出される汗に含まれている「タンパク質・皮脂」などの成分の関係も絡み合って、臭いの原因になってしまうことがあります。
わきがの原因②:皮脂
次に「皮脂」です。皮脂を分泌する皮脂腺が原因でわきがになってしまうことがあります。皮脂腺というのは「手のひら・足裏」などを除き、エクリン線同様に全身に分布しています。当然、脇にも皮脂腺があります。皮脂というのは、細菌に分解される過程で強い悪臭を放ちますので、皮脂の分泌が多い方がわきがになりやすいとされているのは、この為です。よく聞くようになった「加齢臭」と言われるニオイも、この皮脂の性質が原因に絡んでいるとされています。
わきがの原因③:細菌
人間の身体には、常に細菌が潜んでいます。この細菌のことを「常在菌」と呼び、害のあるものではありません。常在菌によっては「バリア機能を強める・有害な菌の繁殖を防ぐ」というような良い効果を持つものもあります。ただし、この常在菌が多すぎる場合、皮脂や汗に含まれてるたんぱく質やアミノ酸が酸化・分解される際に不快な強いニオイのするガスを多く発することがありますので、こちらもわきがの原因になってしまうのです。
わきがの原因④:遺伝
わきがというのは、親から遺伝することもあります。先ほども解説したように、汗腺にはエクリン線とアポクリン線の2つがあるのですが、わきが体質の方はアポクリン線の数が人よりも多く、臭いを発しやすいと言えるのです。アポクリン線の数というのは、親から遺伝することが多いため、両親のどちらかにわきが体質の方がいれば、自分もわきがになってしまう可能性が高いです。
⑤「わきがってそもそも何が原因なの?」まとめ
いくつかわきがの原因をご紹介させていただきました。何か1つの原因というよりは、様々なわきがの原因とされているものが複雑に絡み合って強烈なニオイの元になってしまっているケースが多いでしょう。細菌の数や遺伝など、自分の意思で調整可能なものでは原因が多く、セルフケアのみで”完治”するのはやはり困難でしょう。
- 「アポクリン線」という汗腺の数が遺伝などで多いと臭いやすくなってしまう
- 「皮脂の量・常在菌」が多いと「酸化・分解」の関係などで臭いやすくなってしまう
Ⅱ.わきがのセルフチェックについて
この記事を見ている方の中には、「自分がわきがかどうかをチェックしたい」と考えている方もいるでしょう。そのような方は、下記チェックリストを確認し、当てはまる項目がないかどうかを確認してみてください。これらの項目に1つでも当てはまった方は、わきがで周囲を不快にさせてしまっている可能性があると言えますので、こまめにケアしていくことが大切です。
①家族にわきが体質の方がいる
まずはご家族の中でわきが体質の方がいないかチェックしてみてください。先述した通りわきがの原因のひとつとされている汗腺「アポクリン線」の数が多いとわきがの可能性が高くなるとされています。そしてこの「アポクリン線」の数は遺伝するケースがありますので、ご家族や兄弟でわきが体質の方がいらっしゃる場合は遺伝的に「アポクリン線」の数は多い可能性があります。
②服に黄色い汗シミができる
汗というのは汗腺の種類により無色透明なものもありますがが、「アポクリン線」から分泌される汗には「リポフスチン」という色素成分が含まれています。この「リポフスチン」という色素成分が酸化すると黄ばみの原因となります。「黄色いシミ⇔リポフスチン⇔アポクリン線」の関係性がありますので「黄色いシミ⇔アポクリン線」の構図も成り立ちます。「アポクリン線」とわきがの関係は上述の通り深い関係にありますので、黄色い汗シミがある際はわきがの可能性がありますので注意を払う必要があります。
③体臭がきついといわれたことがある
こちらにはそのまま、自分では気づかないが体臭で周りを不快にさせてしまった事があるという事になります。ただし、朝まで飲み明かしてそのままお風呂や着替えをせずに出社した際に言われた、といった外的要因が強いケースは除くようにしてください。必要以上に気にしすぎるのはストレスになり、ストレスと体臭も密接な関係がありますので気にし過ぎもよくありません。清潔な状態を保てているにも関わらず指摘されたことがある方は一度、専門のクリニックに行くことをおススメします。
④耳垢が湿っている
耳垢が湿っている場合もわきがの可能性が高くなると言われています。わきがの症状の方の8割が耳垢がネバネバとしているといった情報もあるくらいです。では、なぜ耳垢が湿っているとわきがの可能性が高くなるか。ここまで読んでいただいた方にはもう耳馴染みのあのアポクリン線が耳の中に存在しているのです。先ほど「黄色いシミ⇔リポフスチン⇔アポクリン線」で黄色い汗シミとわきがの関係性を説明しましたが、今回は「耳垢の湿り⇔耳中の汗の量⇔アポクリン線の数」の構図です。耳垢が湿っている方は、黄色い汗シミ同様にアポクリン線の数が多くわきがの可能性が高まりますので要注意でしょう。
⑤「わきがのセルフチェックについて」まとめ
冒頭でも解説したように、わきがというのは自分では気づかないことが多いでうす。わきが対策や脇汗対策を一切行っていないと、知らず知らずのうちに周囲に不快感を与えてしまうことがあります。わきがになってしまうと、かなり不快な臭いをまき散らしてしまうことになりますので「近づきたくない・一緒にいたくない・汚い」というようなネガティブなイメージを持たれてしまう原因になります。
- 黄色いシミは「黄色いシミ⇔リポフスチン⇔アポクリン線」の関係性
- 耳垢の湿りは「耳垢の湿り⇔耳中の汗の量⇔アポクリン線の数」の関係性
- セルフチェックで「黄色いシミ・耳垢湿り」に該当した方はわきがの可能性が高い
Ⅲ.ニオイ・脇汗に対する有効的な対策は?
では最後に、においや汗対策として有効的な方法をいくつか紹介していきます。今日から簡単に始められる対策方法もありますので、ニオイや脇汗についての悩みを抱えている方は是非試してみてください。最近は「スメルハラスメント」というニオイに対するワードも頻繁に聞くようになりましたので、社会人の方であればなおの事、取り入れるべきでしょう。
- 対策①:デオドラントクリームを使う
- 対策②:食生活を見直す
- 対策③:適度な運動をする
- 対策④:ストレスをため込まない
- 対策⑤:脱毛サロンに通う
- 対策⑥:アポクリン線の除去手術を行う
- 「ニオイ・脇汗に対する有効的な対策は?」まとめ
対策①:デオドラントクリームを使う
市販のデオドラントクリームや、わきがクリームを使ってケアするという方法も即効性があり良いでしょう。仮にわきがであっても、軽度のものであれば大きな効果を発揮してくれるでしょう。デオドラントクリームは薬局などに行けば、ほぼ間違いなく販売されている商品です。仮になくても大手ショッピングサイトには必ずあるのでご安心ください。今日からケアを始めることができます。市販のデオドラント品には
- ジェルタイプ
- ロールオンタイプ
- クリームタイプ
があるのですが、最もおすすめなのはクリームタイプの製品です。クリームタイプは肌への密着度がかなり高く、効果の持続期間も長くなっていますので、長時間外出をする方にクリームタイプが最適と言えます。また、購入の際は必ず「男性用・メンズ用」のアイテムなのか、チェックを行うようにしてください。ちなみによく聞く「デオドラント」とは「防臭効果あり」との意味になります。
対策②:食生活を見直す
わきがや汗対策を行いたいと考えているのであれば、皮膚などに対しての表面上のケアに加え、体の内側にもアプローチをするのもおススメです。先ほども解説したように、わきがというのは「アポクリン線」から分泌される汗によって引き起こされます。「お肉・ジャンクフード・インスタントフード」が中心といったように、食生活が極端に乱れている場合は、皮脂の量が増えてしまい、より強い臭いを発する原因となることがあるのです。このようなことを未然に防ぐためにも、
- 栄養バランスを意識する
- 暴飲暴食を控える
- 野菜中心の食生活に切り替える
など、普段の食生活を見直してみることをおススメいたします。
対策③:適度な運動をする
アポクリン線はわきがとの関係性が非常に強いのですが、適度な運動によって活動量を低下させることができます。社会に出ると運動をする機会が極端に減りますので、少し汗をかいただけでも嫌な臭いを発してしまうことがあります。ランニングやジョギングなど、適度な運動を定期的に行うことにより、アポクリン線に溜まっている老廃物を効率的に排出できるようになりますので、臭いを抑えることができるのです。中には、「わきがを防止するために、汗をかかない生活を心がけている」 という方もいますが、汗を一切かかないのもわきがの原因になりますのでこの点は注意したほうが良いでしょう。
対策④:ストレスをため込まない
ストレスというのは、アポクリン線のエサとなります。ストレスをため込みすぎてしまうと、アポクリン線の活動が活発になってしまい、ニオイがきつくなってしまうことがあるのです。社会に出ると、様々なストレスにさらされることになり、ストレスを完全に無くすというのはほぼ不可能と言えます。ただ、ストレスをため込みすぎてしまうとわきがや嫌な臭いの原因になりますので、運動や趣味など、自分の好きなことをしながら上手にストレスを発散していくことも大切でしょう。
対策⑤:脱毛サロンに通う
腋毛が濃かったり、1本1本の毛が太かったりすると、臭いを発しやすくなります。中には、自分で腋毛などを剃って手入れをしているという男性もいると思いますが、一度毛を剃ったとしても一定期間が経過すると再び生えてきますし、カミソリで皮膚を切ってしまうというようなリスクもあります。このような手間やリスクを軽減しながら、わきが対策をしたいと考えているのであれば、脱毛もひとつの手段といえるでしょう。脱毛を行うことにより、毛穴に直接アプローチできますので、効率よく腋毛の処理を行えるようになります。また、プロのスタッフが施術を行ってくれますので、ケガの心配なども軽減できます。 全身を脱毛する場合は比較的高額な料金がかかりますが、脇だけであればかなり低価格で施術を受けることができますので、興味がある方は是非挑戦してみてください。
対策⑥:アポクリン線の除去手術を行う
何をしてもわきがが解消できない場合は、アポクリン線の除去手術を行ってみることもおすすめです。手術によってアポクリン線を取り除くことができれば、わきがを根本から解消できるようになりますので、周囲を不快にさせることもなくなりますし、ネガティブな気持ちになってしまうこともなくなるでしょう。わきがの手術は保険が適用されるため、価格はおよそ2万円前後になります。とはいえ、価格自体は安いのですが体にメスを入れる行為には変わりありませんので、慎重に検討することをおすすめします。
⑦「ニオイ・脇汗に対する有効的な対策は?」まとめ
わきがという症状は周りの迷惑になる可能性がありますし、何より本人にとって様々なストレスを招くものですが、日常生活においての体質改善や脱毛、アポクリン線の除去など有効的な手段は比較的多くあります。わきがにも軽度・中度・重度とニオイのレベルがありますので、それぞれのレベルに応じた対策を講じるのが最善と言えるでしょう。
- 「デオドラントクリーム」などを活用しニオイに蓋をする
- 「野菜中心の食生活」・「定期的な運動」で体質を改善する
- 「アポクリン線除去手術」でニオイの元を取り除く
Ⅳ.「実は臭っているかも…?!わきが・脇汗に気づいていない男性は意外と多い!有効的な対策方法を解説!」総まとめ
わきがというのは、通常の汗とは違い、周囲を不快にさせる強い悪臭を放ちます。中には、自分がわきがであることに気づいていない方も多く、知らず知らずのうちに嫌な思いをさせてしまっているケースもあるのです。わきがの原因は様々ですが、セルフチェックを活用して、まずは自分のニオイに気付く事が大切でしょう。
- 「アポクリン線」という汗腺の数が遺伝などで多いと臭いやすくなってしまう
- 黄色いシミは「黄色いシミ⇔リポフスチン⇔アポクリン線」の関係性
- 耳垢の湿りは「耳垢の湿り⇔耳中の汗の量⇔アポクリン線の数」の関係性
- セルフチェックで「黄色いシミ・耳垢湿り」に該当した方はわきがの可能性が高い
- 「デオドラントクリーム」などを活用しニオイに蓋をする
- 「野菜中心の食生活」・「定期的な運動」で体質を改善する
- 「アポクリン線除去手術」でニオイの元を取り除く
この記事を見ている方の中で、「もしかしたらわきがかもしれない・・・」と感じている方がいるのであれば、今回紹介した対策方法を1つずつ試しながら、しっかりとわきがや汗対策をしていくようにしましょう。わきがは決して「不治の病」などではありません。ニオイのレベルによっては内服薬や外服薬での治療もあり、有効的な手段が比較的多くある症状です。その点をしっかりと前向きに捉え、治療をしていくことがポイントです◎
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